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山陰吟醸シリーズ

吟醸酒というと香りの強い酒のイメージが定着していますが、小島杜氏によると「本来の吟醸酒は、お米の良いところ（中心部）を使って、米をより洗練させるという考えで造った酒のことで、清らかな酒です。自然からいただいた米を人の手でより洗練させて酒にし、神や自然に供えて豊穣の感謝や祈りを捧げた“御神酒”の考えが強く反映されています」。天穏にはその清らかな酒を造る技術が残されていて、現在の吟醸酒とは意味合いが異なるため、“山陰吟醸”という呼び方をしています。清らかさと深い余韻を持って、飲む人の身を清め、気を晴らすという山陰吟醸造りの酒。「出雲杜氏として、この伝統技法を用いて、日本酒本来の価値観を取り戻したいという想いで取り組んでいます」。

Lineup

天穏 生酛にごり酒 R3BY

天穏 生酛にごり酒 R3BY

  • 生もと造り
  • にごり

定番の生酛にごりの年度切替です。「生酛純米」同様に、そやし水酛の良い影響が見られます。2回布越しをしたにごりを加えて製造、若干量にごりを増やしたそうです。
｢水感とドライさ、麹の甘旨味、吟香、水酛の酸と６号の酸と香りが混ざってフルーツ系の美味しい酸のように感じます。飲み続けると余韻がよく、味がどんどん出てくるので、この酒だけ飲み続けるなら今で十分よいですが、まだ若いので急ぎでなければ秋でもよさそうです」と小島杜氏。
天穏 生酛純米酒 改良雄町 R3BY

天穏 生酛純米酒 改良雄町 R3BY

  • 生もと造り
  • 純米

奥出雲産改良雄町70％。
R2BY（今季）の発売。「例年より強い印象の生酛になりました」と小島杜氏。今季取り組んだ束植え法による３日麹を使用。人工的な酵母は使わず、蔵に生きている酵母だけを使用した生酛純米酒（無濾過）です。「今季の生酛はアタックの酸が強めに出ており、野生酵母の影響を味わいから感じられます」。
改良雄町の70％、生酛、３日麹という組み合わせを、吟醸造りと同じ手法でゆっくりじっくり造っています。低精白米においても、天穏の思想が詰まった酒造りをしています。

About 板倉酒造

創業1871年（明治4年）。板倉家9代佐次郎氏が酒造りをはじめる。現当主の板倉啓治氏は酒造り6代目。創業当初は「塩冶正宗」などの酒銘であったが、大正5年より「天穏」の酒銘に。地元塩冶出身の日蓮宗本山要法寺管主・坂本御前によって、仏典の「無窮天穏」という言葉から命名された。

板倉酒造

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免許者の名称 フィラメント
酒類販売管理者の氏名 大隅圭介
連絡先の所在地 東京都新宿区新宿2-4-2-602
及び電話番号 03-6281-9629
酒類販売管理研修受講年月日 令和5年11月9日
次回研修の受講期限 令和8年11月8日
研修実施団体名 全国小売酒販組合中央会